2007年06月29日

レンズの絞りピン

広角レンズリバース装着実験」の続きです。

デジカメWatch ニコン「BR-2A/3リング」に 私が試した構成である BR-2A と AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-55mmF3.5-5.6G II についての記事が載っていました。
なるほど、ファインダーが何も見えないほど暗かった理由は、レンズが最小絞り(F22)になっていたからなんですね。

絞りピン

上記記事にある絞り調節用の絞りピンはちゃんと見つかりました。
絞りピン カメラとの接続部付近にありました。
絞りピン拡大 ピン部拡大

絞りピンを動かすと絞りが動きます。レンズを後玉側から覗くと絞りが動くのが良く分かります。 バネ機構があるらしく、手を離すと最小絞りに(写真の位置)に戻ります。
ピンを5mm動かすだけで最小絞り(F22)から開放絞り(F3.5)まで変化しますので、任意の絞りにすることは難しいですが、 最小絞りと開放絞りを切り替えるだけであれば簡単です。

でもシャッタースピードは…

開放絞りにするとファインダーは明るくなり、被写体が普通に見えるようになりました。 しかし、開放絞りのままでは、被写界深度がとてーも浅いので、撮影するときはちゃんと絞る必要があります。 絞りピン事情から、絞りを途中で止めるのも難しいので、最小絞りまで絞るはめになります。 そうなると当然シャッタースピードが落ちます。
上記記事でも最小絞りまで絞っているので、シャッタースピードは30秒になっています。1/30じゃなくて30です。
自分でも試してみましたが、最小絞りまで絞るとシャッタースピードは数十秒必要でした。周りの明かり次第ではありますが、30秒というのは妥当なシャッタースピードです。
しかし、そもそもの目的は蝶の卵を撮ることなので、撮影場所は若干の風がありうる野外であり、シャッタースピード30秒ではまず撮れません。さらなる対策が必要のようです。

2007年06月23日

万博公園の続き

前回万博公園に行ったときに全部回りきれなかったので、続きを見に行ってきました。

今日最初に出迎えてくれた蝶はムラサキシジミでした。

シジミチョウ科 ムラサキシジミ
ムラサキシジミ 最近、最初に出迎えてくれる蝶がムラサキシジミというケースが多いような気がする…

お次はプロポーズ中の蝶。

シロチョウ科 モンシロチョウ
モンシロチョウ この後追い払われたようなので、断られたのでしょう。
アゲハチョウ科 ナミアゲハ
ナミアゲハ これはしばらくこんな感じでしたので、たぶんOKだったのでは。
飛ぶ蝶を撮るのは結構難しいですが、飛行速度が遅く、かつ明るいところであれば結構なんとかなるようです。

シジミチョウの中で群を抜いてトロいのがこの蝶。

シジミチョウ科 ベニシジミ
ベニシジミ 警戒心が薄いので近くまで簡単に寄れます。
ベニシジミ 素手でも捕まえられます。
目立つ色なのに大丈夫かな。心配になります。

スズメバチ科 キアシナガバチ
キアシナガバチ 蜂の吸水シーンって初めてみました。蜂の口で飲めるんですね。

2007年06月20日

小さな同居人

今の家に住み始めてから、何度も家の中に蜘蛛が迷い込んできています。
見つける度に捕まえて庭に放り出していたのですが、見かけるのがいつも同じ姿だったので、もしかしたら何かあるかと思い調べてみました。

なんと屋内性の蜘蛛でした。

ハエトリグモ科 アダンソンハエトリ♂
アダンソンハエトリ♂
ハエトリグモ科 アダンソンハエトリ♀
アダンソンハエトリ♀
屋内性ということは、人の家の中を徘徊して餌を捕らえる蜘蛛です。
つまり、迷い込んできたのではなく、住み着いたのですね。やれやれ。

人の家に勝手に住むなと言っても聞いてくれそうも無いですし、屋内性であれば人間との付き合い方も分かっているでしょうし、 縄張りがあるようなのであんまり数が増えることもなさそうですので、これからは見かけても追い出さないことにします。

というわけで我が家に小さな同居人が増えました。人じゃないけど。

2007年06月18日

広角レンズリバース装着実験

「広角リバース?」の続き。

BR-2Aを買いました

Nikonには、BR-2Aというレンズを逆向きにつけるためのアダプタが用意されています。Nikon純正のものが。
BR-2A さっそく買ってみました。
D40xとBR-2A さっそくD40xに装着してみました。
おお、装着できました。

モンキチョウの卵の撮影にチャレンジ

ある日散歩していると、モンキチョウの産卵シーンを見かけました。前回と同じです。リベンジのチャンスです。

シロチョウ科 モンキチョウ♀
モンキチョウ♀

まずはいつものAF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)で撮って見ました。
モンキチョウの卵 近寄れるだけ寄ってもこの大きさ。まあこれは前から分かっていたので良いのです。問題は次。

レンズキットのレンズであるAF-S DX Zoom Nikkor ED 18-55mmF3.5-5.6G IIを逆向きに装着して撮ってみました。
モンキチョウの卵 く、暗い!
晴天かつ日が当たる場所というとても明るい場所なのですが、ファインダーを覗いてもほとんど真っ暗でした。 かすかに影のようなものが見えるくらいです。
ピント合わせにもとても苦労しましたが、撮ってみてもご覧の通り暗いです。

微風があり被写体が若干揺れているので、シャッタースピードを上げるのは難しいです。 そこでISO感度を上げて撮って見ました。
モンキチョウの卵 うーん。いまいち。
ISO感度を上げただけあってあんまり綺麗ではないです。
内蔵フラッシュを使ってみたのですが、ワーキングディスタンスが3cm位なので、被写体がレンズの影に隠れてしまい、ちゃんと光が当たりません。 結局これだ!という絵は得られませんでした。

まとめ

広角レンズを逆向きに装着するととてつもなく暗くなります。注意が必要です。
カメラの内蔵フラッシュでは難しいので、ちゃんとしたストロボを用意しましょう。
また、ファインダーも真っ暗なのでピント合わせが困難です。
撮ってみて液晶で結果を確認しながら調整となるので、山のような失敗写真を覚悟する必要があります。

さて次に卵に会う前にストロボを用意しないとなぁ・・・。

「レンズの絞りピン」へ続く。

2007年06月17日

大阪市立大学理学部附属植物園

大阪市立大学理学部附属植物園に行ってきました。
ここに来るのは今年でもう5回目です。つまり結構頻繁に来てます。

大阪市立大学理学部附属植物園

この植物園は、たくさんの蝶がいる上、入場が有料なので人も少なく、蝶撮りゾーンとしてのレベルは高いです。
本日もベニシジミがたくさんいて蹴飛ばしかねないところでした。というかベニシジミはとろいので本当に蹴飛ばしたやつも居たかもしれません。ごめん。

シジミチョウ科 ベニシジミ
ベニシジミ とにかくたくさんいました。
ベニシジミと色々 酒場?
シジミチョウ科 ツバメシジミ
ツバメシジミ こいつもそれなりにいました。
ここのような蝶だらけの場所は、たぶんあちこちにあると思うのですが、案外見つからないものです。
例えば空き地とか、大きな川の土手とか、行くところに行けばたくさん蝶に出会えそうなのですが、具体的にどこに行けば良いのかはさっぱり分からず。 ロケーションハンティングは難しいです。

本日のほかの成果

アゲハチョウ科 アオスジアゲハ
アオスジアゲハ 翅を動かしっぱなしの蝶も、シャッタースピードを1/500秒以下にするとあんまりブレずに撮れるようです。

タテハチョウ科 ヒメアカタテハ
ヒメアカタテハ この植物園ではテングチョウと並ぶ常連さん。

スズメバチ科 セグロアシナガバチ
セグロアシナガバチ 食料GET
草むらの中に潜り込んだっきりなかなか出てこなかったので、肉団子でも作っているのだろうと思って待ち構えていたら当たりでした。
このような単体でうろついているアシナガバチは、触らなければ刺されないので触る直前までは寄れるはずなのですが、 セグロアシナガバチのような大型のアシナガバチは迫力があるのでなかなか近づけません。まだ修行が足りませんね。 フタモンアシナガバチなどの小型のアシナガバチはどこまでも近寄れるんですけどね。

2007年06月16日

万博記念公園

万博記念公園こと日本万国博覧会記念公園に行ってきました。
緑が多くてなかなか良い所でした。綺麗な池が多かったので、トンボのラインナップは特に豊富でした。

蝶の飛翔シーンを撮る

モンキチョウの雄と雌が飛んでいるところを撮りました。
シャッタースピードを1/500秒まで速めてマニュアルフォーカスでフォーカスを合わせつつひたすら連写しました。 日の光があたるとても明るい場所でしたが、シャッタースピードが速いためか、結構暗くなってしまいました。 ISO感度はデフォルトのままにしておいたので100ですが、200にしたらもうちょっと明るく撮れたかもしれません。

シロチョウ科 モンキチョウ
モンキチョウ
モンキチョウ 白と黄色の蝶が絡み合う様は何時見ても不思議な感じがします。

飛ぶ蝶なんて撮れるものではないと思っていましたが、 モンキチョウのような飛翔速度があまり速くない蝶が明るい場所を飛んでくれたら、 翅の模様が分かるくらいの写真は撮れるものですね。

最強トンボ

個人的に最強だと思うのがこのトンボ。

トンボ科 オオシオカラトンボ♂
オオシオカラトンボ♂ 近くに止まってくれました。大迫力。
トンボ科 オオシオカラトンボ♀
オオシオカラトンボ♀ トンボは空中で静止するので飛翔シーンを撮るのは楽です。
日本のトンボの中では大きめで、結構迫力があります。 と言っても、日本最大のオニヤンマやそれに続く大きさのギンヤンマよりは小さいです。
しかし、このオオシオカラトンボは、オニヤンマやギンヤンマを自分のテリトリーから追い払うのです。故に最強。

カイツブリ vs ヘビ

カイツブリがヘビを追い払っているシーンに出くわしました。

カイツブリ科 カイツブリ
カイツブリ (巣は見つかりませんでしたが)卵を守ったのかもしれません。

2007年06月15日

Nikon D40x vs DMC-FZ7 ~連写速度~

「Nikon D40x vs DMC-FZ7 ~フォーカス速度~」の続き。

連写速度

最大連写速度のカタログスペックはD40xとDMC-FZ7はどちらも3枚/秒です。 SDカードの速度にも依存するのでしょうが、私の手持ちのカードを使ったところ、 DMC-FZ7は3枚よりも若干速いようですので、DMC-FZ7の方が若干上ということになります。 最近のコンパクト機は速いですね。

しかし、連写時のレスポンスはだいぶ違います。 DMC-FZ7は、連写直後に再度シャッターボタンを押すと、レスポンスが遅れたり、無かったりします。 D40xは、そういうことはありません。連写直後でもレスポンスは良いです。リズム良く撮れます。

どちらが連写しやすいかという話をすると、D40xの方がやりやすいです。 DMC-FZ7は、シャッターボタンを押しても連写できるとは限りません。 と言っても連写できないのは連写直後だけですが、必死になって撮りまくっているときは意外とうっと惜しい制限です。
これに対し、D40xは、連写したい時はシャッターボタンを押せば良いだけなので、とても分かり易いのです。

2007年06月12日

京都府立植物園

京都府立植物園に行ってみました。
虫撮りゾーンとしては宇治植物公園よりは良い感じですが、大阪市立大学理学部附属植物園には遠く及びませんでした。

園に入る前

最寄のバス停から園に入るまでに5分ほど歩くのですが、そこでムラサキシジミとムモンホソアシナガバチを見つけました。

シジミチョウ科 ムラサキシジミ
ムラサキシジミ カメラをリュックから取り出す前に飛んできて結構あせりました。
スズメバチ科 ムモンホソアシナガバチ
ムモンホソアシナガバチ アシナガバチのなかでは中型。初めて見るハチです。
アシナガバチの仲間はどれも良く似た模様なのですが、これは他の仲間とはだいぶ違う模様なので、見間違う心配はなさそうです。

園内

園内は数時間うろつきましたが、あまり収穫がありませんでした。園に入る前に運を使い果たしたのかもしれません。

シジミチョウ科 ルリシジミ
ルリシジミ 今年初撮り。画像だと大きさが分かり難いのでヤマトシジミと判別し難いですね。

シロチョウ科 モンシロチョウ
モンシロチョウ こいつも翅を開かない蝶だなぁ・・・。

2007年06月11日

Nikon D40x vs DMC-FZ7 ~フォーカス速度~

「Nikon D40x vs DMC-FZ7 ~実用ISO感度~」の続き。

フォーカス速度

AF速度はDMC-FZ7よりだいぶ速くなりました。 しかし、被写界深度が浅くなったので、ピント合わせは難しくなりました。
DMC-FZ7は被写界深度が深いため、プログラムモードで撮ってもピントが合わないことはまずありませんでした。 しかし、D40xでは、ちゃんと被写体を狙い、かつ絞り値を調節しないとピントが合いません。難しいです。

逆に言うと、ボカすことができるようになったということでもあります。 あんまりボケた写真を撮りたいとは思わないのでメリットとは感じませんが。

MFについては、DMC-FZ7より楽になりました。 DMC-FZ7のジョイステック操作によるピント合わせよりもD40xのダイヤル操作によるピント合わせの方が微調整ができる上にすばやく合わせることができるからです。

「Nikon D40x vs DMC-FZ7 ~連写速度~」へ続く。

2007年06月08日

広角リバース?

シロチョウ科 モンキチョウ♀
モンキチョウ♀ モンキチョウの産卵シーンをGet。
モンキチョウ♀は「紋黄蝶」なのになぜか白いのです。

シロチョウ科 モンキチョウの卵
モンキチョウの卵 産卵跡を調べたら卵がありました。
蝶の卵の模様は綺麗なのですが、全然分かりません。ちゃんと撮れていないですね。 撮影者の腕も悪いのかもしれませんが、そもそも撮影倍率が足りていないようです。 等倍近くで撮った後にちょっとトリミングしてこうなので、少なくとも3倍撮影位は必要そうです。
蝶の卵図鑑」では凄い綺麗に撮れているので、 どうやっているのかと調べてみたら、
卵などの拡大には、Sigma 105マクロに、広角レンズをリバースで付けています。
(http://homepage3.nifty.com/ueyama/intro/intro.html)
とのこと。広角レンズのリバース装着!そんなことができるんですか。やってみようかなぁ・・・。

「広角レンズリバース装着実験」へ続く。

2007年06月05日

鶴見緑地公園

鶴見緑地公園(花博記念公園)に行ってみました。虫撮り用地としては結構当たり。 ハイキングコースを歩くよりもこうした公園の方が虫に出会えますね。

本日の成果

タテハチョウ科 ホシミスジ
ホシミスジ とにかくたくさんいました。10分歩くたびに1匹見かけるくらいの数でした。

シジミチョウ科 ムラサキシジミ
ムラサキシジミ 翅が綺麗なので今年生まれのムラサキシジミでしょう。 (ムラサキシジミは成虫越冬するので季節によっては去年生まれのムラサキシジミが見られます)
ムラサキシジミ 良く見ると裏の模様も結構綺麗です。 以前コンパクト機で翅の裏を撮った時は、薄汚れたみたいな色になってここまで綺麗に撮れませんでした。一眼レフはこういうの強いですね。

2007年06月02日

アシナガバチの狩り

本日のアシナガバチ

ちょうどフタモンアシナガバチが狩りをしているシーンに出会いました。
フタモンアシナガバチはミツバチよりもちょっと大きいくらいで、結構可愛いです。

スズメバチ科 フタモンアシナガバチ
フタモンアシナガバチ 餌はバッタの類だと思います。
今までアシナガバチの餌=アオムシだと思っていましたが他の虫も獲るんですね。そりゃそうか・・・。

巣材を集めているセグロアシナガバチにも会いました。

スズメバチ科 セグロアシナガバチ
セグロアシナガバチ フラッシュ焚いても無反応。

アシナガバチは、流線型の美しい腹部と精悍な頭部を持つかっこいい昆虫・・・だと思います。
攻撃性も高くないので、手さえ出さなければ結構近寄れます。

おまけ

ムカシヤンマ科 ムカシヤンマ
ムカシヤンマ 正面から睨まれました。襲われるかと思った・・・。

コガネムシ科 カブトムシ
カブトムシ 分厚い装甲と驚異的な腕力を持つ重戦車。敏捷性まで重戦車そっくりなので自然の中でやっていけるのか少し心配になります。