Write Great Code〈Vol.1〉
Write Great Code〈Vol.1〉
という本を読みました。
内容は、タイトルとちょっとイメージが違って基礎的な内容になっています。
整数や浮動小数点の表現方法や、CPUやメモリの仕組みなどを絡めてプログラムをどのように実行しているのか解説しています。
どのように実行しているのかが分かれば、どのコードがどれくらい速いかが分かるので、
高速に動作するコードを選択することができるようになる、という理屈のようです。(実際そうなんですが)
感想を以下に列挙します。
- ソフトウェア屋さんがすんなり理解できるようなことを詳しく解説しているので、
とても分かり易いです、反面、回路図、波形、RTLなどハードウェアに近い話は出てこないので、物足りなく感じる人もいるでしょう。
- 基本情報技術者やソフトウェア開発技術者の受験勉強用としては良書になりそうです。
内容が受験範囲と重なっている上、詳しく解説されているので、受験対策本よりもお薦めです。
- コンパイラやOSなどに関わっている人にとっては、目新しいことは特にないとは思いますのであまりお薦めしませんが、
頭の中を整理するために多少は役に立つでしょう。
- x86アーキテクチャに関しての説明が結構あるので、これからx86の深いところに突っ込んでいく羽目になりそうな人は、
頭の準備運動代わりに読んでおいても良さそうです。
- 数値の扱いに関する説明が豊富なので、これからアセンブリ言語に関わってしまいそうな方にもお薦めです。
ハードウェアの動作についてさらに深いところまで知りたい人には、
組込みI/Oインタフェース基礎講座
の方がお薦めです。こちらは深いですよー。