2006年09月29日

最新 暗号技術

最新 暗号技術」という本を読みました。

本書は、暗号技術に関わる技術者、それも暗号を使うだけではなく、暗号を選ばなければならないような開発者の方にお薦めの一冊です。

本書を読むと、

  • 今まで主流だった暗号方式とこれから主流になりそうな暗号方式が分かります。
  • ブロック暗号に比べてストリーム暗号の研究が遅れていることが分かります。
  • デジタル署名が公開鍵暗号方式の応用ではないことが分かります。
  • 鍵長192bitのTriple DESが鍵長128bitのAES暗号鍵より弱い理由が分かります。

こんな感じですので、抽象的ではなく具体的なことが学べます。
Triple DESなどの暗号方式を説明抜きで使うので、暗号の本を一冊読んだ程度の基礎知識が無いと辛いでしょう。 ですので、暗号の概要を学びたい人よりもむしろ現場の開発者向きの本です。
基礎知識がある人には図が適切ですし内容もまとまっていて分かり易いです。

薄さ(218ページ)割には高い(3200円+税)本ですが、内容が濃いため元は取れると思います。
本書は、暗号関連の商品を作っている開発者、それも、暗号処理そのものに関わる人ではなく(そういう人はこの本では足りない)、暗号処理の周辺部分を開発しようとしている人に特にお薦めです。 但し、内容がかなり具体的なので時間が経てば廃れていきそうな本です。早めに読むことをお薦めします。

2006年09月24日

本日の成果@大阪市立大学理学部附属植物園3回目

もうそろそろ秋ですが、まだ蝶が生き残っていないかと思い大阪市立大学理学部附属植物園に行ってきました。

本日の成果はこれ。メスグロヒョウモン♀です。

タテハチョウ科 メスグロヒョウモン♀
メスグロヒョウモン♀メスグロヒョウモン♀

どこにも豹紋がないのでヒョウモンチョウには見えないですね。
「蝶の図鑑」で教えて頂くまではオオイチモンジだと思っていました。鑑定って難しい・・・。

2006年09月23日

マウス革命

しばらく前、我が家の単三型ニッケル水素電池充電器が壊れました。
この充電器は、ワイヤレスマウスの電池を充電するために使われていました。
遠からずマウスが使えなくなることは明らかでしたので、代わりを買いに行きました。

今までのマウスで一番面倒だったのは電池交換作業です(特にゲーム中)。今回は、これが必要ないワイヤレスマウスにしようと思って探していたところ、こいつを見つけました。

MX Revolution
MX レボリューション MX-R

リチウム電池で、マウスごと置ける充電台が付いていますので、電池交換作業は不要です。ロジクール自慢のホイールも試してみたかったのでつい買ってしまいました。

早速使ってみたのですが、これは「病み付きになる」なマウスです。

まず基本性能が良い。それなりに小さくて軽くて形が良いので、持ちやすく動かしやすいです。
電波も5m位は届くようで、パソコンからちょっと離しても問題ありません。

そして要のモーター付きホイールがかなり便利です。
このホイールは、手でぴん!と弾くと(つまり高速に回転させると)、数秒間勝手に回転するのです。

これがありがたいと一番感じるのは、ブラウザ閲覧中です。ホイールをぴんと弾くと、一瞬でページの一番上又は一番下までスクロールできるというのはありがたいです。
そしてこのホイールの不思議なところですが、回転中にホイールを押さえると、ぴたりと止まるのです。
ホイールが止まるのはもちろん、スクロールも止まります。色々なアプリケーションで試してみましたが、スクロールイベント発生しすぎでスクロールが止まらない、ということがありません。うまくできてます。
弱く弾くと遅いスクロールになるので(力加減が難しいですが)、ページの内容をざっと確認しながらスクロールするという器用なこともできます。
ソースコードやテキストファイル、ワードのドキュメントなどを見るときも役に立ちそうですね。

私はひとまずこのマウスに大満足していますが、欠点もありましたので一応挙げておきます。

  • 親指の位置にあたる側面のボタンに割り当て可能な機能が少ない。ウィンドウ切り替えとズームの2つだけです。ダブルクリックやキー割り当てができるともっと活用できるんですけどね。
  • ホイールクリックが重たい。モーターが付いているせいか、気軽に押せるボタンではないです。ホイールを左右に傾ける操作は軽いので、多少は代用できます。

なお、最大の欠点は「病み付きになる」ことです。他のホイールマウスを使っているときでもついホイールを弾いてしまい、そして何もおきないことにイライラするのです。
ああマウスは全部これに揃えたい・・・。

2006年09月17日

本日の成果@大阪市立大学理学部附属植物園2回目

私市の大阪市立大学理学部附属植物園に行ってきました。

本日の成果はこれ。ホシミスジです。

タテハチョウ科 ホシミスジ
ホシミスジ 模様も色も飛び方もコミスジと似ていて、良く見るまで区別が付きません。

ちなみにコミスジはこいつです。

タテハチョウ科 コミスジ
コミスジ
一番上の線の模様が少し違いますね。

翅の裏側の違いはもうちょっと大きいです。

タテハチョウ科 ホシミスジ
ホシミスジ
タテハチョウ科 コミスジ
コミスジ

ホシミスジは、後翅の胴体付近に黒点がいくつかあります。これがホシミスジの名前の由来かもしれませんね。

2006年09月16日

美しい仕様書

私のお仕事は組み込み系のソフトウェア開発です。
一応チームで開発を行っているので、コードだけではなく仕様書も書きます。
この仕様書書きのお仕事ですが、昔はあまりコード書きに比べて退屈な仕事だったのですが、最近ではコード書きよりも楽しくなってきました。
それは、「美しい仕様書」というものがあることを知ってしまったからです。

「美しい仕様書」とは、無駄のない仕様書のことです。
無駄のない仕様書は、記述内容に無駄がないことはもちろん、内容を理解し損ねるという無駄もありません。短く、分かり易いのです。

「短い」と「分かり易い」は時に相反しますが、頭を捻って工夫を凝らすと、偶に高いレベルでバランスが取れた「美しい仕様書」ができあがります。
なんというか、朝も晩も仕様書をどう書こうか悩んでいると、偶に閃くのです。「ああこう説明すれば分かり易いんだ」と。
どうすればこの閃きが得られるのか私は良く分かっていませんが、たぶん、仕様に関する深い理解と、仕様書の読者となる人の背景あたりが必要ではないかと思います。

美しい仕様書ができあがると自己満足できます。「美しいコード」を書いたときと同じような気分です。いい気分です。

美しい仕様書を作成する過程で仕様そのものも結構磨き上がるので、仕様そのものの美しさも結構なものになります。そんなわけで毎日頭をフル回転させて仕様書を書いています。いやー楽しいですね。

おかげでしょーもない資料にやたらと時間をかけてしまうこともありますけどね(^^;

2006年09月10日

大阪市立大学理学部附属植物園

私市の大阪市立大学理学部附属植物園に行ってきました。結構広い入場有料の自然公園という感じの植物園でした。

降水確率が50%だったのでどうかな?と思ったんですが、ラッキーなことに9時30分から4時間うろうろしても大丈夫でした。
入場有料(350円)なので、日曜の昼間にも関わらず、10人程度にしか会いませんでした。自然の中でのんびりしたい方にはお勧めの所です。

あれこれと写真を847枚ほど撮ってきました。タテハチョウ科の蝶が結構撮れたので、タテハチョウ科特集を書いてみました。

まずはヒョウモンチョウ亜科に属するツマグロヒョウモンのメスから。比較的メジャーな蝶ですが、メスはあまり見かけないので今まで写真を撮れませんでした。。

タテハチョウ科 ツマグロヒョウモン♀
ツマグロヒョウモン♀
今日はこのメスを何匹が追いかけたのですが、メスはオスよりも警戒心が高い気がします。なかなか近づけませんでした。

ちなみにオスはこいつです。

タテハチョウ科 ツマグロヒョウモン♂
ツマグロヒョウモン♂

お次はタテハチョウ亜科に属するアカタテハとヒメアカタテハ。アカタテハの赤い色が綺麗ですね。(手前の葉っぱが鬱陶しいですが)

タテハチョウ科 アカタテハ
アカタテハ
タテハチョウ科 ヒメアカタテハ
ヒメアカタテハ
「ヒメ」と名前が付くほうが色が薄く、胴体近くの色が付いていない部分が小さいです。大きさもちょっとだけヒメアカタテハの方が小さいようです。
ヒメアカタテハは良く見かけますが、アカタテハは私は初めてです。

最後はジャノメチョウ亜科に属するヒカゲチョウとジャノメチョウです。

タテハチョウ科 ヒカゲチョウ(ナミヒカゲ)
ヒカゲチョウ(ナミヒカゲ)
タテハチョウ科 ジャノメチョウ(ナミジャノメ)
ジャノメチョウ(ナミジャノメ)
夫々の蝶の別名の先頭にある「ナミ」とは「並」のことで、一般的であることを意味するようですが、ナミヒカゲやナミジャノメってあまり見かけないです。特にナミジャノメ。私がナミジャノメを見たのはたぶん初めてです。ヒメウラナミジャノメならばうっかり踏んでしまいそうになるくらいたくさんいるんですけどね。

これらの蝶はみんなタテハチョウ科に属する蝶です。色々な蝶がいるものですね。というよりざっくりとまとめてしまったのかもしれませんが。

それにしても847枚撮ってもまだまだ取れそうなDMC FZ-7の電池の持ちはステキ。これで暗所に強ければなぁ・・・。

おまけ。
猫
植物園の近所にある家の軒下に居ました。礼儀正しく挨拶したのにじろりと睨まれてしまいました。しくしく。

2006年09月07日

グーグル―Google

グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する」という本を読みました。

本書は、Googleに興味がある方、それもGoogleの収益構造に興味がある方にお勧めです。

本書を読むと、

  • Googleが築いたロングテールから利益を得るため仕組みが分かります。
  • デファクトスタンダードなプラットフォームを手に入れた会社の強さが分かります。
  • 今後、Googleが歩みそうな路がなんとなく分かります。

内容は、Web界隈におけるGoogleに関連した出来事あれこれということで、「Web進化論」と同じような感じですが、 本書は、話があちこちに飛ぶ「Web進化論」と異なり、Googleが軸になっていたので分かり易い本でした。

但し残念ながら、分かり易くても、話が大きすぎて、「こんな話があるんだな…」とは思っても、ついていくのは難しいです。 本書は薄くて軽い素晴らしい特徴があるので、どこでも読めます。というわけで、本書は、特に、暇潰しついでにWeb界隈の状況を知りたい方にお勧めです。

2006年09月02日

DMC-FZ7の上

私は今PanasonicのDMC-FZ7というデジカメを使っています。
本日、家電量販店に寄ったついでに、このデジカメより性能が良いコンパクトデジタルカメラはどんなものがあるのか調べてみました。

最初に使用中のDMC-FZ7のスペックを確認します。DMC-FZ7は、光学12倍ズーム、有効画素数600万画素のデジカメです。
これより性能が良いということで、光学12倍ズーム以上、有効画素数600万画素以上のデジカメを探してみました。

まずはPanasonicの上位機種であるDMC-FZ50を見てみました。
しかし、残念ながらこのデジカメのT端の最短撮影距離は2m。DMC-FZ7はマクロモードでT端の最短撮影距離は1mとなっているので、DMC-FZ50の方が性能が落ちているのです。
私は写真を撮る時、半分以上はマクロモードT端で距離1m位から撮っているので、これが2mとなるのは致命的です。残念。

次はCanonのPowerShot S3 IS
これはT端の最短撮影距離が90cmになっているのでDMC-FZ7とほぼ同じです。でもマクロモードでズームができません。不便そうです。
有効画素数は600万画素なのでDMC-FZ7と同等。その他のスペックも同じようなものなので、似たような性能のデジカメと言えるでしょう。
少なくとも明らかに上とは言えません。残念。

最後はSONYのCybershot DSC-H5
マクロモードT端の最短撮影距離は90cm。素晴らしい。W端では2cmまで近寄れます。DMC-FZ7は5cmまでしか近寄れないのでこれも素晴らしい。
有効画素数も720万画素とDMC-FZ7の600万画素よりも上です。記録媒体がメモリースティックなので手持ちのSDカードを生かせないのが残念ですが、DMC-FZ7より明らかに性能の良いカメラと言えるでしょう。

他の12倍ズーム機は、昔のモデルだと思いますので、特に調べていません。

ということでDMC-FZ7より性能が良いデジカメはCybershot DSC-H5しかないようです。
でもいますぐ買い換えたくなるほどの格差とは思えないので、次モデルまで様子を伺おうと思います。

一応一眼レフデジタルカメラとやらも見てみましたが・・・。難しいですねこの世界。
DMC-FZ7でできることが全部できるのかどうかが知りたいだけなのですが、カタログを見てもできるのかどうかさっぱり分かりませんでした。
カメラのカタログにズーム性能や最短撮影距離が書いていないところでいきなり嵌りました。レンズのカタログを見ないとならないのですね。お勧めレンズと組み合わせたときの性能位書いておいて欲しいものです。
というわけで一眼レフデジタルカメラは評価不能。DMC-FZ7よりも性能が良いものがあるかどうかすら分かりませんでした。値段が違うのであるとは思うんですけどねぇ・・・。