今話題のブラウザFirefox Preview Release 日本語版を使ってみているのですが、これがなかなか良い感じです。
今まで使った限りでは、IEで見られてFirefoxで見られないページというのはなく、さらにFirefoxはIEよりも軽快に動作します。つまり、ブラウザの最も重要な機能であるHTML表示機能がIEよりも優れている気がします。
HTML表示機能以外の細かいところでも、IEにできてFirefoxにできないことがまだ見つかっていません。いやもちろん探せばあるんでしょうけれど、普通に使っている限りでは、「ああこれはIEではできたのになぁ・・・」と思うことがまったくありませんでした。これは凄いです。
その上、IEには無い新機能が目白押しです。これはもう使うしかありません。ということで私のデフォルトブラウザになってしまいました。
Firefoxは、停滞していたブラウザ業界の風になりそうな感じがします。MicroSoftも頑張ってIE強化しないとまずいんじゃないかなぁ。でもそれ以上にまずいのがOpera。FirefoxとOperaを比べるとOperaって良いとこ無しでは・・・。
Heimdallrというソフトは、多少癖があるソフトだと思います。
その理由は、私がHeimdallrを万人向けのソフトになるように設計していないからだと思います。私はある特定の人向けに設計しています。
だから、その特定の人以外の人にとっては、あって当たり前の機能が無かったりして、ちょっと不便することもあり、癖があると感じると思います。
その特定の人ってどんな人?という疑問が当然生まれると思いますので、ここで、Heimdallrは、どんな人向けのソフトであり、どんな人向けのソフトでないか、というのをHeimdallrのポリシーとして書いてみます。
Heimdallrは、気分転換に情報を集めたい人向けのソフトであり、積極的に情報を集めたい人向けのソフトではありません。
だからデフォルトで最下位ウィンドウになっています。仕事中は他のウィンドウに隠れて見えないようにするためです。
スキンのように見た目を楽しませる機能を搭載したのもこれが理由ですし、スクロールや点滅など、目立つ表示が無いのも、このためです。
Heimdallrは、情報を読み捨てる人向けのソフトであり、整理・蓄積する人向けのソフトではありません。
キヨスクでスポーツ新聞を買って読み終わったらゴミ箱へぽい、というイメージですね。
Heimdallrで、一度見た記事をまた見ようと思ったら相当苦労するはずです。そもそもそういうことをすること自体が想定外なのです。
記事の整理機能や、過去記事の検索機能が付いていないのもこれが理由です。
Heimdallrは、大量の情報を収集する人向けのソフトであり、少数のサイトを巡回する人向けのソフトではありません。
RSS Feedの数は少なくとも100、記事の数は1000~2000あたりを想定しています。
全ての記事を一覧表示する機能がないのはこれが理由です。これだけ記事があったら一覧表示しても読めたものではないですよね。
もちろんRSS Feedの数が多くなっても動作は軽快になるように設計してます。といっても大量のメモリが必要です。でもメモリさえあれば、RSS Feedの数が300、記事の数が5000程度でもほとんど問題無いと思います。
キーワード検索機能や自動学習機能を搭載したのはこれが理由です。こういったお奨め記事を提示する機能がないと大量の記事を読むのはとても大変です。
と、まあ、こんな感じです。
これらのポリシーは最初から確立されていた訳ではありません。
作りつつ色々考えながら確立されていったものです。
ですのでこれからまた変わっていくかもしれません。
今回の記事はもしかしたら爆弾発言になるのかなぁ。うーむ。
Heimdallr 1.06beta1をリリースします。
安定版ではありません。
Heimdallr 1.06beta1
安定版はHeimdallr 1.05aです。
自動学習機能周りの実装がひとまず完了しましたので、バージョン1.06にはもう機能を追加しません。一週間くらい色々突っついてみて問題なければ安定版としてリリースする予定です。
変更点は以下の通りです。
Heimdallrのスキンとしてポレポレ素材屋の素材を使わせて頂ける事になりました。
ポレポレ素材屋の依澄さん、どうもありがとうございます。
その素材を使って、スキンを4点作成してみました。次のバージョンから利用できます。
スキン「猫顔の壁紙」
Copyright (C) 2004 Haruki Izumi, ポレポレ素材屋 All rights reserved.
http://cat.pekori.to/
可愛い猫が文字の背後を彩ります。
スキン「薔薇の花と猫」
Copyright (C) 2004 Haruki Izumi, ポレポレ素材屋 All rights reserved.
http://cat.pekori.to/
派手な猫があなたを見つめます。白猫版と黒猫版があります。薔薇も4色あります。
スキン「階段で遊ぶ猫」
Copyright (C) 2004 Haruki Izumi, ポレポレ素材屋 All rights reserved.
http://cat.pekori.to/
猫屋敷に迷い込んだ感じのする不思議な感じのするスキン。縦に長いビュー向けです。
スキン「紅葉を踏しめる猫」
Copyright (C) 2004 Haruki Izumi, ポレポレ素材屋 All rights reserved.
http://cat.pekori.to/
哀愁漂う猫のスキン。どこを見ているんだろう・・・。
なお、次のバージョンには、画像を繰り返し表示できる機能が追加されます。
「猫顔の壁紙」「薔薇の花と猫」「階段で遊ぶ猫」もこの機能を使って作られています。
Heimdallr 1.06alpha4をリリースします。
安定版ではありません。
Heimdallr 1.06alpha4
安定版はHeimdallr 1.05aです。
変更点は以下の通りです。
自動学習機能設定メニューから設定できる3つのパラメータ「しきい値、ボーナス回数、ボーナス値」は以下の意味を持っています。
しきい値は、有効な単語として扱う最小のスコアを示しています。
しきい値以下のスコアの単語は、記事の優先度を決める際に考慮されません。
ボーナス回数は、過去何記事まで「最近の記事」として扱うかを示しています。
20であれば、過去20回分の記事が「最近の記事」として扱われます。
ボーナス値は、「最近の記事」に含まれる単語のスコアの乗算値を示しています。
つまり、「最近の記事」をどれくらい重要な要素として扱うかを示しています。
ティッカー型RSSリーダーの一つに、Rabbit Tickerというソフトがあるのですが、このソフト、Seesaa Tickerや、bk1 Tickerなど、派生品が存在します。
これを知ったころから、Heimdallrもこういう派生品を作れるようにしたいなぁと思っていました。
派生品といっても、上記Rabbit Tickerの派生品とオリジナルとの違いは、スキンや登録されているRSS Feedだけであり、メインとなるプログラムはほとんど同じだと思います(確認はしていません)。
このような、中核部分はそのままで、一部カスタマイズして相手先ブランドで配布するという形態は、OEMと呼ばれますので、この派生品をOEM版と呼ぶことにします。
Rabbit Tickerの話は置いておきまして、HeimdallrのOEM版の話です。
残念ながら、現状のHeimdallrでは、OEM版を作っても、カスタマイズできるのは初期登録RSS Feedだけです(もっともソースコードに手を加えればなんでもできますが)。スキンシステムを持っているのに、初期スキンを変えることさえできません。
さすがにこれではOEM版を作ってもちょっと面白くないでしょう。
そこで、カスタマイズできる項目を増やそうと考えています。
さて本題です。
このカスタマイズできる項目を決定するのは、Heimdallrインストールフォルダに存在するinit.xmlというファイルです。
このファイルの新しい仕様を、こちらで検討しております。
OEM版Heimdallrを作ってみたい方にコメントを頂ければ幸いです。
なお、上記init.xml周りの仕様が実装されるのは、1ヶ月以上先だと思います。気長にお待ち下さい。
また、OEM版Heimdallrのライセンスは、おおむね以下のようにしようと思っています。
init.xml周りの仕様が実装されて、OEM版Heimdallrが作れるようになったら、ここらへんの条件の詳細を書く予定です。作り方のガイドラインも書きます。Visual Studioのような開発環境を持っていない人でもOEM版を作れるようにするつもりです。
これでOEM版が一杯生まれてくれればいいなぁ・・・。
Heimdallrには、バージョン1.06alpha2から自動学習機能が搭載されています。
この自動学習機能は、公式には次のように説明されています。
「Heimdallrの自動学習機能は、利用者の好みを学習し、利用者が興味を持ちそうな記事を優先的にビューに表示する機能です。」
うーむこう書くとなんとなく凄そうに見えますね。
でも実際はそんな大したものではないのでこう書くのが正しいでしょう。
「Heimdallrの自動学習機能は、利用者が見た記事の内容をてきとーに記録しておいて、利用者が興味を持っていそうな感じだとなんとなく思った記事をそれっぽくビューに表示する機能です。」
・・・。
それはともかく。
最近Heimdallrの自動学習機能をテストするため、自分で色々使ってみているのですが、まだ色々難点がありますねー。
とくにやっかいなのが、根本原因がHeimdallrでは無い場合。これは私が頑張るだけでは解決できないので、難しいものがあります。
例えばこんな問題です。
記事の内容とは関係無いけれど記事中に頻出する単語がある。
例えば、「BLOG」という単語です。
世の中、サイトのタイトルが「なんちゃらBLOG」となっているサイトは色々あります。
そしてこのサイトのタイトルは、色々なツールを巡ってRSS Feed中の記事(item)のタイトル(title)や概要(description)に含まれてHeimdallrまで届きます。
こうした「BLOG」がタイトルや概要に含まれる記事を見ていると、「BLOG」という単語に興味を持っているとHeimdallrが判定し、タイトルや概要に「BLOG」が含まれる記事を優先的に表示するようになります。
こうした勘違いがなかなか防げません。
「RSS」「FEED」といった単語でも同じような現象を見ることができます。
利用者に、こうした単語は無視するよう指定してもらえれば良いのですが、
「自動学習機能」なのに「手動」で調節するというのもなんだか悲しいものがあります。
問題の根本は、
サイトのタイトルが、色々なツールを巡っているうちにRSS Feed中の記事(item)のタイトル(title)や概要(description)に含まれてしまう。
ということにあると思います。
うーん・・・
他にもこんな問題もあります。
引用しかない記事が多数ある。
「某会社がなんとかサービスを始めました」という記事が大手ニュースサイトに掲載されたとします。
私はたまたまそのなんとかサービスに興味があったので、その記事(以下ソース記事)や、その記事と関連する記事を見ているうちに、
「なんとかサービス」に興味があるとHeimdallrが判定し、「なんとかサービス」が含まれる記事を優先的に表示するようになりました。
ここまでは問題ありません。「なんとかサービス」に対する大勢の人の意見を見ることができるのでしたら、自動学習機能をつけた甲斐があったというものです。
というわけで、「某会社がなんとかサービスを始めました」という記事がHeimdallrに表示されるたび、喜んでクリックしてみるのですが、大抵の場合、そこに書いてあるのは、ソース記事へのリンクと若干の引用だけです。
ソース記事はもう読んだし、内容も知っている。私が読みたいのはそれに対するみんなの意見だーと思っていても、表示されるのは引用だけの記事です。
別に引用だけの記事が悪いというわけではありません(引用だけの記事は著作権法に抵触するような気はしますが、それは別の問題)。
私も時々引用だけの記事から有用な記事を見つけます。つまり、最初のとっかかりとしては、引用だけの記事は有用です。しかし、引用だけの記事をいくつも見てもあまり意味がないでしょう。
問題の根本は、
「引用のみの記事」と、「意見が書いてある記事」が、RSS Feedを見ただけでは判断できない。
ということにあると思います。
さてはてどうしたものか・・・
いやー難しいものですね。
Heimdallr 1.06alpha3をリリースします。
安定版ではありません。
Heimdallr 1.06alpha3
安定版はHeimdallr 1.05aです。
変更点は以下の通りです。
肝心の自動学習機能の方は進捗無し、です。
Heimdallr 1.06alpha2をリリースします。
安定版ではありません。
Heimdallr 1.06alpha2
安定版はHeimdallr 1.05aです。
インストールする前に一つだけ注意することがあります。
日本語形態素解析システム JUMANを使っている方は、1.06alpha2のインストールをお控え下さい。競合を起こしてもともとインストールされていたJUMANが使えなくなります。
変更点は以下の通りです。
さらに、1.06alpha2では自動学習機能が実装されています。実はこれが1.06alpha2のもっとも重要な変更です。
でもまだパフォーマンスや安定性の問題が残っているため、デフォルトOFFにしています。
タスクトレイアイコンを右クリック→自動学習機能設定→自動学習機能を使用する→ON
とすることにより自動学習機能がONになります。
自動学習機能は、利用者の好みを学習し、利用者が興味を持ちそうな記事を優先的にビューに表示する機能です。便利そうに聞こえますが、Heimdallrの自動学習機能は、利用者の協力を得ないとあまり有効に働きません。
以下に、自動学習機能の特徴を記述しておきますので参考にして下さい。
RSS Feedをたくさん登録しておかないとあまり意味がありません。
自動学習機能は、取得した記事の中から、利用者の好みに合う記事を表示するための機能です。
そもそも取得した記事の中に利用者の好みに合う記事が無いとあまり役に立ちません。
よって自動学習機能を有効に働かせるためにはRSS Feedをたくさん登録しておく必要があります。
RSS Feedがたくさん含まれているOPMLを登録するというのもありです。
学習結果はすぐには反映されません。長い目で見ましょう。
一つ二つの記事を閲覧しただけでは自動学習機能はほどんど動作しません。
それなりに動作するようになるのは、数十もの記事を閲覧した後でしょう。
というわけで、しばらくは自動学習機能のことは忘れて今まで通り使ってください。
忘れたころに働き出してくれるはずです。
また、自動学習機能は以下の問題を抱えています。ご注意下さい。
結構重いです。
記事を閲覧するときと、最新の情報に更新したときにそこそこ時間がかかる処理を行っています。
よって、このとき、Heimdallrの反応がちょっと鈍いな、と感じることがあるかもしれません。
特に、記事の数が数千を超えると、最新の情報に更新したとき数秒停止する場合もあります。
安定版までにはもうちょっとなんとかしたいですね。
というわけで、多少の問題は抱えてますが、ようやく自動学習機能が形になりました。
これから安定版に向けて調整や最適化を色々施さないとなりませんが、現状でもなんとなくじ動いているように見えます。
色々試してみて下さい。そして何か感想を頂ければ幸いです。
RSSリーダー ランキング - 2004/08によりますと、
Heimdallrのシェアは現在4%です。
先月が5%でしたので、1ポイント下がったようです。
ついでに順位も6位から9位まで下がりました。
ううむ・・・。最近アップデートしていないからなぁ・・・。
実のところ、私が何もしなくても、どこかの有名ニュースサイトにHeimdallrを取り上げてもらうだけでさっくりとシェアは上がっちゃうんでしょうけれどね。
ちなみに、数あるクライアント型RSSリーダーの中で一番脅威に感じるのがDesktop Sidebarです。
海外産というサポートを得られ難いRSSリーダーなのにシェア8%の堂々3位。
しかもデスクトップ常駐型、その上広いデスクトップ向けという、
Heimdallrと同じよう場面で使われそうなソフトだからです。
前々から安定されたシェアを持っていて、凄いソフトなんだろうなぁ・・・と思っていたら、このような記事が・・・。
「Desktop Sidebarはなぜ毎回MyRSS.jpのランキング上位にいるのか?」
「一度インストールすると、アンインストールが難しいソフトだからなのかもしれません」
・・・。
そんな理由なのか・・・。
っていうかその手があったか(違)!
とりあえず使ってみますかこのソフト。使ってみないことには良さも足りない点も見えてきませんしねー。