2007年10月07日

WTL紹介

Windowsで(Pure)C++とWin32でGUIアプリを作るとき、GUIライブラリがあると楽です。
私は昔はGUIライブラリとしてMFCを使っていました。 しかし、MFCは、Visual C++の各バージョンに依存していて、Visual C++のバージョンを新しくするだけで問題が起こることもありました。これはちょっと勘弁して欲しかったので、もうちょっとポータビリティが高いWTLというライブラリを使うことにしました。

WTLの公式サイトによると、 2007/6/10にWTL 8.0がリリースされています。古くて枯れているというライブラリではありません。結構新しいです。

日本語化パックも配布されています。
日本語パックをインストールすると、アプリケーションウィザードと最初に生成されるリソースファイルなどが日本語化されます。

Visual C++ 2005 Expressでも使えるそうです。
Expressは、MFCが使えないので、GUIライブラリとしてはWTLが最有力候補でしょう。

しかし、WTLはドキュメントが少ないため、慣れるまではあまり楽ではありません。
私は「ATL/WTL」を一番参考にしていますが、 ここもリファレンスがあるわけではないので、細かい使い方は手探りです。
MFCと関数名が似ているので、MFCのマニュアルも結構参考になりますが、 どうしても分からないときは、WIN32API名を元にWTLのコードをgrep検索して見つけています。

こんな使い方になってしまうので、MFCやWIN32APIを多少知っていないと使いこなせないライブラリです。 使うときはそれなりの覚悟が必要です。
ちゃんとドキュメントが揃っていれば結構良いライブラリだと思うんですけどね。

投稿者 MASATO : 2007年10月07日 19:08 | トラックバック
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