「libjpeg高速化改造版の使い方(Visual C++.NET 2003)」の続きです。 libjpeg(以下、通常版)とその高速化改造版の性能をちょっと測ってみましたので、まとめておきます。
最初に、性能を測ったポイントを説明します。
JPEGファイルを読みだしてから画面に表示するまでのステップを以下に示します。
画像データは以下の5つのデータを使うことにしました。私が普段使っている画像データです。
測定環境は以下の通りです。
コンパイラ | Visual C++.NET 2003デフォルトコンパイラ |
OS | Windows XP Professional SP2 |
CPU | AMD Athlon 64 3700+ |
メモリ | 2GB |
プロジェクト設定 | デフォルトRelease構成 |
測定結果は以下の通り。
処理時間が半分になりました。2倍速です。
劇的というほど速くはなりませんが、地味に効きそうな数字です。
最近はデジカメの高画素化に伴い、巨大なJPEGファイルが増えているので、アプリケーションによっては有効だと思います。
ついでにRelease構成とDebug構成も比べて見てみました。
通常版を比べてみると、Release版の処理時間はDebug版の4割ほどになってます。2.5倍速です。
コンパイラも結構頑張ってますね。
「libjpeg高速化改造版の性能を簡単に評価 その2」に続きます。
投稿者 MASATO : 2007年09月13日 00:39 | トラックバック