本書は、暗号技術に関わる技術者、それも暗号を使うだけではなく、暗号を選ばなければならないような開発者の方にお薦めの一冊です。
本書を読むと、
こんな感じですので、抽象的ではなく具体的なことが学べます。
Triple DESなどの暗号方式を説明抜きで使うので、暗号の本を一冊読んだ程度の基礎知識が無いと辛いでしょう。
ですので、暗号の概要を学びたい人よりもむしろ現場の開発者向きの本です。
基礎知識がある人には図が適切ですし内容もまとまっていて分かり易いです。
薄さ(218ページ)割には高い(3200円+税)本ですが、内容が濃いため元は取れると思います。
本書は、暗号関連の商品を作っている開発者、それも、暗号処理そのものに関わる人ではなく(そういう人はこの本では足りない)、暗号処理の周辺部分を開発しようとしている人に特にお薦めです。
但し、内容がかなり具体的なので時間が経てば廃れていきそうな本です。早めに読むことをお薦めします。
> 3DESとAESくらいしかわからないや…
大雑把にそんなもんです。
> エニグマとか九七式印字機とか…
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%A0%E6%9A%97%E5%8F%B7
ストリーム暗号らしいですね。
> 実は192Bit無かったり、攻略法がいろいろ研究されていたり…かな?
DESの攻略法が見つかっていることと、ブロック長が64bitと短いこと・・・でしょうね。
>* 今まで主流だった暗号方式とこれから主流になりそうな暗号方式が分かります。
3DESとAESくらいしかわからないや…
>* ブロック暗号に比べてストリーム暗号の研究が遅れていることが分かります。
戦争中とかに使われていたアレってストリームだと思ってたけど違うのかな?
エニグマとか九七式印字機とか…
> * デジタル署名が公開鍵暗号方式の応用ではないことが分かります。
これはちょっとびっくりです
>* 鍵長192bitのTriple DESが鍵長128bitのAES暗号鍵より弱い理由が分かります。
実は192Bit無かったり、攻略法がいろいろ研究されていたり…かな?