私のお仕事は組み込み系のソフトウェア開発です。
一応チームで開発を行っているので、コードだけではなく仕様書も書きます。
この仕様書書きのお仕事ですが、昔はあまりコード書きに比べて退屈な仕事だったのですが、最近ではコード書きよりも楽しくなってきました。
それは、「美しい仕様書」というものがあることを知ってしまったからです。
「美しい仕様書」とは、無駄のない仕様書のことです。
無駄のない仕様書は、記述内容に無駄がないことはもちろん、内容を理解し損ねるという無駄もありません。短く、分かり易いのです。
「短い」と「分かり易い」は時に相反しますが、頭を捻って工夫を凝らすと、偶に高いレベルでバランスが取れた「美しい仕様書」ができあがります。
なんというか、朝も晩も仕様書をどう書こうか悩んでいると、偶に閃くのです。「ああこう説明すれば分かり易いんだ」と。
どうすればこの閃きが得られるのか私は良く分かっていませんが、たぶん、仕様に関する深い理解と、仕様書の読者となる人の背景あたりが必要ではないかと思います。
美しい仕様書ができあがると自己満足できます。「美しいコード」を書いたときと同じような気分です。いい気分です。
美しい仕様書を作成する過程で仕様そのものも結構磨き上がるので、仕様そのものの美しさも結構なものになります。そんなわけで毎日頭をフル回転させて仕様書を書いています。いやー楽しいですね。
おかげでしょーもない資料にやたらと時間をかけてしまうこともありますけどね(^^;
投稿者 MASATO : 2006年09月16日 23:09 | トラックバックHeimdallrの開発を始めたのは、私が美しい仕様書を意識するよりも前のことなので、酷いものしかありません。うーん。というかHeimdallrはコードもひどい・・・
実はMASATOさんはスパイラル・ダウン型開発をしていてHeimdallr2の仕様書書きの真っ最中だと勝手に思いこんでましたので
是非美しいHeimdallrの仕様書を見てみたいものです~
仕事関係の仕様書とかだと、一般公開は無理でしょうから…
Posted by: トウコ : 2006年09月21日 20:57