「メモリICの実践活用法―UV‐EPROM/EEPROM/SRAM/DRAMの構造と使い方」という本を読みました。
本書は、組み込みソフトウェア技術者、それもドライバなどのハードウェアに近い所に関わっている方にお勧めの一冊です。
本書を読むと、
内容は、各種メモリの仕様書(データシート)の解説です。
結構古い仕様のメモリなのでデータそのものは役に立たないかもしれませんが、
古いだけにシンプルな仕様と、豊富な解説のおかげで、メモリの基本的な仕組みやアクセス方法を分かり易く学ぶことができます。
私はソフトウェア屋なので、今までメモリアクセスをしたいときは気軽に1行コードを書くだけだったのですが、 本書を読んで、その1行のコードが結構とんでもないことを引き起こしていることを知りました。メモリから1バイト読み込むのって大変ですね。
また、AC特性の丁寧な解説も本書の売りだと思います。ソフトウェア屋にとって、メモリの仕様書(データシート)の中で一番難しいところはAC特性です。 私は本書を読むまではAC特性はいくら読んでもさっぱりでした。
本書は、最新メモリICのデータシートを見て投げ出したくなっているソフトウェア屋さんに特にお勧めです。本書で学べる知識は、データシート攻略の良い手がかりになってくれると思います。
投稿者 MASATO : 2006年08月28日 21:07 | トラックバック