HDH-UL120というLAN接続が可能な120GBのHDDを買いました。税込み8,552円でした。現時点の価格.comにおける最安値が18,912円なので、かなーり安かったようです。
LAN接続ができるということなので、SMBあたりで接続することになるのかな、と思ったら、NDASというベンダ独自仕様で接続するようです。簡単に言うとSCSI on TCP/IPみたいですね。
そんな仕様だと、ホットプラグやファイル単位の同期などはどうするんだろうと気になりましたが、どうやらどちらもできないような感じです。マニュアルによると以下の制約があるようです。
このHDDは、USB接続もできるようなので、LAN接続できることは忘れてそちらを使おうかとも思いましたが、うちのPCのUSBポートも余りまくっているわけではないですので、USBポート節約のために、一台のPCからLAN接続し、他のPCからはそのPCを経由してSMBでアクセスするようにしました。
なんかやれやれ・・・という気持ちですが、安かったので良いです。ただのUSB接続の120GB HDDと考えても安いと思いますし。
この製品に対する正直な感想は以下の通り。
よく商品化する気になりましたね。
すごいなぁIO DATA。
私に分かるのもSCSI on LANを使っている、ということくらいですが、それでもなんとなくこんな仕様になった理由が想像できるのでコメントしてみます。
>>LANケーブルを取り外す際は、HDDに接続している全てのPCからユーティリティを使って接続を解除しなければならない。
>同期処理とか、そのあたりの問題だと思います。
キャッシュデータがPCに残っていて、ユーザには書き込みが終わったように見えるけれど実際にHDD側にデータが送られていないから、というあたりかなという気がします。
>書き込み処理の衝突防止のためにファイルロックを行っているのかと思います。
SCSI on LANというやり方ではファイルシステムはPC側のものを使っていると思いますので、HDD側でファイルを認識するのは困難だと思います。よってファイルロックではないのではないかと思います。
このやり方では複数のPCから書き込んだときに同期を取って書けるのはセクタ単位かせいぜいクラスタ単位。この程度で同じファイルをHDDに書き込もうとしたら、普通ファイルは壊れますね。このあたりが理由かなとは思います。
ただ本当にそういう状態ならば、「同じディレクトリのファイルは同時に編集しないで下さい」くらいのより厳しい制約があるはずなので、同じファイル程度で済んでいると言うことは何か別の理由があるのかなぁ・・・という感じですね。頑張って対策したけどどうしてもできなかった部分があるとか。
>>このHDDに接続しているPCはサスペンドしてはいけない。
これもキャッシュ周りの問題が解決しきれてないからじゃないかなぁ・・・と推測。
>とりあえずネットワークドライブだけど早いぜというのを前面に売り出した製品です
ね。
そもそもLAN(Fast Ethernet)ではどうがんばってもUSB2.0やIEEE1394に速さでは及ばないと思います。それでもネットワークドライブを買う人がいるのは、ネットワークドライブは、付け外しが楽ですし複数のPCからアクセスできるからなのではないかと思いますが・・・。このHDDは、ネットワークドライブのメリットをしっかり殺した割にはデメリットをちょこっとしか改善していない、中途半端な製品ですねぇ。
持ってもいないHDDにコメントしてみます。
>LANケーブルを取り外す際は、HDDに接続している全てのPCからユーティリティを使って接続を解除しなければならない。
同期処理とか、そのあたりの問題だと思います。
>複数のパソコンから同じファイルを開いて同時に編集することができない。
書き込み処理の衝突防止のためにファイルロックを行っているのかと思います。
同時に「閲覧できない」ではなく「編集できない」なので
読み込みは出来そうな気がします・・・駄目なのかな?
>このHDDに接続しているPCはサスペンドしてはいけない。
ファイル編集中にという条件でないので
ファイルリストの再送とかそのあたりの制限でしょうか・・・
この制限は実装を工夫すれば無くなっていたと思います。
とりあえずネットワークドライブだけど早いぜというのを前面に売り出した製品ですね。