Heimdallrのリリース前、どんなテストをしているのか、ということを書いてみたいと思います。α版から使うか、β版から使うか、安定版まで待つか、と悩んでいる方は参考にしてみて下さい。
Heimdallrの開発は、安定版リリース→次のバージョンのαフェーズ→次のバージョンのβフェーズ→次のバージョンの安定版リリース→・・・という感じで、「αフェーズ→βフェーズ→安定版リリース」が繰り返されて進んでいます。
αフェーズには、α版がリリースされます。例えば、次の安定版のバージョンが1.05であれば、αフェーズには1.05alpha1、1.05alpha2、・・・というバージョンがリリースされます。αフェーズでは新機能がどんどん追加されます。1.05として十分な機能を実装できたら、βフェーズに進みます。
βフェーズには、β版がリリースされます。β版は、1.05beta1、1.05beta2、・・・というバージョンになります(beta1リリースをもってβフェーズとなります)。βフェーズでは新機能の追加はありません。ドキュメントの整備とバグフィックスだけです。一定期間が経ち、十分な安定性を確保できたと判断したら、安定版をリリースします。安定版のバージョンは「1.05」になります。
安定版にバグがあったら、修正されて、1.05a、1.05bという感じでアルファベットの小文字が付いたバージョンリリースされます。これらはパッチ版と呼んでいます。致命的なバグでなければ、パッチ版をリリースしないで次のバージョンで修正することもあります。
これらのテストは、網羅的なものではなく、例えばWindowsXPとWindows98SEで上書きインストールできてWindows2000で新規インストールできたらおっけーとかそんな程度のものです。
βフェーズに入ると、Heimdallrを起動しっぱなし(PC付けっぱなし)にして、暇を見つけてはビューをクリックして記事を読んだりするようになります。遥か昔のバージョン(1.04とか)からの上書きインストールや、インポート/エクスポートや普段あまり使わないような機能も試します。
しかし、βフェーズでも、メニューツアー(メニューの全項目を一通り試すテスト)のような網羅的なテストは行いません。暇を見つけては気の向くままに突っつく、という程度のものです。適当なテストですが、1週間なり2週間なりこれを続けると、時々バグが見つかりますので多少の意味はあるようです。
βフェーズに入り、最後のバグを修正してからある程度(1~2週間)経ったら、安定版としてリリースします。
これが、Heimdallrのテスト体制です。
これから、次のことが分かります。
他にも読み取れる情報はあるかもしれませんね。
導入タイミングの参考にしてみて下さい。