2005年05月19日

Heimdallrのテスト体制

Heimdallrのリリース前、どんなテストをしているのか、ということを書いてみたいと思います。α版から使うか、β版から使うか、安定版まで待つか、と悩んでいる方は参考にしてみて下さい。

Heimdallrの開発の進め方とバージョン番号

最初にHeimdallrの開発の進め方とバージョン番号について簡単に説明します。

Heimdallrの開発は、安定版リリース→次のバージョンのαフェーズ→次のバージョンのβフェーズ→次のバージョンの安定版リリース→・・・という感じで、「αフェーズ→βフェーズ→安定版リリース」が繰り返されて進んでいます。

αフェーズには、α版がリリースされます。例えば、次の安定版のバージョンが1.05であれば、αフェーズには1.05alpha1、1.05alpha2、・・・というバージョンがリリースされます。αフェーズでは新機能がどんどん追加されます。1.05として十分な機能を実装できたら、βフェーズに進みます。

βフェーズには、β版がリリースされます。β版は、1.05beta1、1.05beta2、・・・というバージョンになります(beta1リリースをもってβフェーズとなります)。βフェーズでは新機能の追加はありません。ドキュメントの整備とバグフィックスだけです。一定期間が経ち、十分な安定性を確保できたと判断したら、安定版をリリースします。安定版のバージョンは「1.05」になります。

安定版にバグがあったら、修正されて、1.05a、1.05bという感じでアルファベットの小文字が付いたバージョンリリースされます。これらはパッチ版と呼んでいます。致命的なバグでなければ、パッチ版をリリースしないで次のバージョンで修正することもあります。

テスト体制

αフェーズのテストは、簡単なものです。 WindowsXP(on 本物PC)、Windows2000(on VirtualPC)、Windows98SE(on VirtualPC)に夫々ダウンロードし、上書きインストールや新規インストールを試してみて、数時間起動しっぱなしにしたり、いくつか記事を開いてみて、インストール→常駐→記事閲覧という最低限の(そして最も重要な)機能が正しく動くことを確認します。 新機能が夫々のOSで正しく機能するかもこのときテストされます。

これらのテストは、網羅的なものではなく、例えばWindowsXPとWindows98SEで上書きインストールできてWindows2000で新規インストールできたらおっけーとかそんな程度のものです。

βフェーズに入ると、Heimdallrを起動しっぱなし(PC付けっぱなし)にして、暇を見つけてはビューをクリックして記事を読んだりするようになります。遥か昔のバージョン(1.04とか)からの上書きインストールや、インポート/エクスポートや普段あまり使わないような機能も試します。
しかし、βフェーズでも、メニューツアー(メニューの全項目を一通り試すテスト)のような網羅的なテストは行いません。暇を見つけては気の向くままに突っつく、という程度のものです。適当なテストですが、1週間なり2週間なりこれを続けると、時々バグが見つかりますので多少の意味はあるようです。

βフェーズに入り、最後のバグを修正してからある程度(1~2週間)経ったら、安定版としてリリースします。

これが、Heimdallrのテスト体制です。

これから、次のことが分かります。

  • 網羅的なテストは結局どのフェーズでも行われていないので、安定版にあまり高望みをしない方が良いと思います。
  • 基本機能(記事を閲覧する機能)の動作についてはα版リリース時も見てますので、基本機能が動けば良いと思われる方はα版でもそれなりに行けると思います。
  • βフェーズの最初のバージョン(beta1)の品質は、α版と何も変わりません。恐ろしいですねあはははは。beta2、beta3となるにつれて品質が向上していくと思われます。

他にも読み取れる情報はあるかもしれませんね。
導入タイミングの参考にしてみて下さい。

投稿者 MASATO : 2005年05月19日 23:26 | トラックバック
コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?