2005年05月15日

Heimdallrの複数PCにおける設定情報の同期

Heimdallrの設定情報(RSS FeedのURLや未読・既読管理情報など)を複数のPCで同期させる方式について検討してみます。

最初に、このような機能が必要かどうか検討してみます。
正直な話、良く分からないのですが、 自宅と会社で既読情報を同期できるからという理由でBloglinesを使っている人は多いようですし、なにより必要ないという結論になると話が終わってしまいます。よって必要であるという前提で話を進めます。

次に、具体的な方式を思いつくままに挙げてみます。

独自サーバ方式
サーバ上に設定情報を保存しておき、クライアント(ブラウザ)は起動の度にサーバにアクセスしてその設定情報を得る、という方式です。 Bloglinesが使っています。 しっかりと動作すれば、この方式がベストだと思います。 しかし、無料でこうしたサービスを提供するのは、とても困難です(サーバに依存した無料サービスの怖さ参照)。
FTPサーバ方式
どこかのFTPサーバに設定情報を転送し、クライアント(Headline-Reader)が必要なときにサーバにアクセスして設定情報の同期を行う、という方式です。 Headline-Readerが使っています。 ユーザに「FTPサーバを調達する」という作業を求めているので多少壁が高いと思います。また、ファイアウォールでFTPが使えない環境も結構多いと思いますので、環境によっては使えないこともあるでしょう。
USBメモリ方式
USBメモリに設定情報を保存しておき、クライアントが起動時に設定情報を読み込む、という方式です。 このような使い方ができるRSSリーダーはいくつかあるみたいです。Heimdallrも、できるかもしれません(但しビューの表示位置まで記録しているので画面の大きさが異なる環境に持っていくと酷いことになります)。 ユーザに「USBメモリを持ち歩く」という作業を求めているのでこれも壁が高いです。また、企業によってはUSBメモリの持込を禁止していたりする場合もあるので、会社で使えない、なんてこともあるかもしれません。
クライアント間通信方式
TCP等で他のPCで起動しているクライアントにアクセスして設定情報の同期を行う、という方式です。 この方式を使っているRSSリーダーはたぶん無いと思います。 常にどこかでクライアントが稼動している必要があります。一般的には使えないかもしれませんね。
Blog同期方式
Blogサービスをストレージサービスと見て、サーバへの設定情報保存はBlogの投稿で行い、サーバからの設定情報取得はHTTPでアクセスして行う方式です。 この方式を使っているRSSリーダーはたぶん無いと思います。 ユーザに「Blogサービスのアカウントを取得する」という作業を求めています。今はそれほど難しいことではないのではないかと思います。

他にも色々ありそうですが、とりあえずこの位にして検討を進めてみます。

独自サーバ方式はあまりにも難しいのでパス。クライアント間通信方式は役に立たなさそうなのでパス。一番良さそうなのは実現するのが簡単で分かり易いUSBメモリ方式。次に良さそうなのがFTPサーバ方式。穴馬としてはBlog同期方式でしょうか。
Blog同期方式はだれもやってないと思うので一番乗りしてみたい気もしますが、USBメモリ方式以外は実現するのがとても大変な上、私の役には立ちませんので、大勢の人の要望が無い限り動きたくない気もします。
さてどうしたものか・・・という所ですが、とりあえずは、私自身が設定の同期機能を必要としていないので、この件については検討だけで止めておき、実装は要望待ち、ということにしようと思います。

投稿者 MASATO : 2005年05月15日 22:39 | トラックバック
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