記事折り畳み機能の採用判断
続きましてはfujimon7さんより提案頂いたHeimdallrの新機能「記事折り畳み機能」について考えてみます。
この機能に関しては、従来の表示方法を完全に置き換えるという形と、オプションで選べるようにするという二つの形の実現方法があると思います。
両方考えてみます。
まずは従来の表示方法を完全に置き換えて実現する場合です。
- Heimdallrのポリシーに沿っているか
- この機能は、「積極的に情報を集めたい人」「大量の情報を収集する人向け」向けの機能だと思います。ということはポリシーに反しているとも言えるしそうでないとも言えるようです。よって加点も減点も無し。
- オリジナリティがあるか
- この記事折り畳み機能は、要はツリー形式での表示機能ですので、「メーラー型RSSリーダー」であれば普通備えています。よって減点。「-」
- 実装へのインパクトはあるか
- これが大きい。昔からHeimdallrを使っている方は分かると思いますが、記事の表示部分は、初版(1.00)からほとんど変わっていません。これを変えるとなると大変です。よって減点「---」
- どれくらい多くの人の不便を解消するか
- これは良く分かりません。記事を大量に表示させている人には有効かもしれませんが、そうした人が大勢居るかどうか分かりません。よって加点も減点も無し。
- 分かり易く説明できる機能か
- 記事折り畳み機能と一言で言えるので説明はし易いと思います。ツリー形式の表示もWindowsでは馴染み深いものですのでさほど問題はないでしょう。よって加点「+」
- その機能を必要としない人に影響はあるか
- あります。折り畳まれている記事を開く必要があるため、記事を閲覧するまでのクリック数が1つ増加すると思います。これは結構大きいと思います。というわけで減点「--」
- 長く使える機能か
- この機能は、Heimdallrの自動学習機能がもっと的確に重要な記事を抽出できるようになったらお終いです。よって減点。「--」もっとも、それがいつになるかは分かりませんが。
結論としては「+」が1つに「-」が8つ。ちょっと厳しいところです。
次に、この機能をオプションで選べるようにした場合を考えてみます。
- Heimdallrのポリシーに沿っているか
- 同上。加点も減点も無し。
- オリジナリティがあるか
- 同上。減点。「-」
- 実装へのインパクトはあるか
- オプションで選べるようにすると実装へのインパクトはさらに大きくなります。よって減点。「----」
- どれくらい多くの人の不便を解消するか
- 同上。加点も減点も無し。
- 分かり易く説明できる機能か
- 同上。加点。「+」
- その機能を必要としない人に影響はあるか
- オプションで選べるようにしたので影響はまったくありません。よって加点。「++」
- 長く使える機能か
- 同上。減点。「--」
結論としては「+」が3つに「-」が7つ。先ほどよりは良くなりましたがこれでも厳しいところです。というわけで、この機能については済みませんが採用しないつもりです。
もちろん、fujimon7さんがこの機能を提案するに至った問題については考える必要があります。一般的な問題に落とし込んでみると・・・
ビューを小さくすると読みたい記事が表示されない。
これですかね。
この問題はキーワード検索や自動学習機能を改良して解決したいところですね。というかたぶん自動学習機能がもっとうまく働いて適切な絞込みができていれば、fujimon7さんも心置きなくビューの数を減らせたのではないかと思います。
うーん。まだまだのようですね。
投稿者 MASATO : 2005年04月23日 01:48
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