Heimdallrのビュー設定ダイアログにはキャンセルボタンがついています。
ビュー設定ダイアログとは、タスクトレイのアイコンを右クリックしてビュー設定を選択したときに表示されるダイアログのことです。
このダイアログの内部は、Heimdallrの中でも2位~3位を争う複雑なものになっています。
なぜそれほど複雑になっているかと言いますと、各ビュー毎に各サイトの表示/非表示を設定できるという概念自体が複雑なことに加えて、キャンセルボタンがあるからです。
キャンセルボタンがあるということは、ユーザが行うありとあらゆる処理を、OKが押されるまで確定できないということです。特にビューやサイトを削除されたときの処理がややこしいですね。
また、このビュー設定ダイアログは、その裏では「最新の情報に更新」ができたり、記事をクリックしてブラウザを開くことができるようになっています。
当たり前のようにできそうに見えて、これを実現するのは結構大変でした。今まさにユーザが設定しようとしているデータが、裏では更新されている場合があるわけです。こうした事態をうまく処理するための複雑な処理が、キャンセルボタンのための複雑さと重なり、Heimdallrの中でもトップクラスの複雑さを持った部分になってしまっているのです。
キャンセルボタンが無くてもそれなりに複雑な部分にはなっていたと思いますが、それでも複雑さが半分くらいになっていたのではないかと思います(複雑さってなんだと突っ込まれても困りますが)。
というわけで、何気なくあるようなキャンセルボタンですが、それを維持するために結構な労力を払っています。
このビュー設定ダイアログは、おそらくHeimdallr1.10か1.11あたりで作り直されると思います。そのときキャンセルボタンがあったら、ああ頑張ったんだなぁと思ってください。キャンセルボタンがなければ、ああ諦めたんだなぁと納得して下さい。