Heimdallrは、C++を用いてオブジェクト指向による開発が行われている、ということに一応なっています。
そして、そこでは様々なデザインパターンが使われています。
本記事のデザインパターンは、GoFのパターンを意味することにします。Abstract Factoryパターンやらなんやらの23個のパターンのことです。
デザインパターンとは何か?ということについてここでは詳細に触れません。 知りたい方は、オブジェクト指向における再利用のためのデザインパターンという本を読んで下さい。Googleで検索しても色々な情報が見つかります。
本記事では、Heimdallrにおいて、デザインパターンが使われている所のクラス構成と、デザインパターンを使うことによるメリットを説明したいと思います。
Heimdallrはソースコードを公開しているので、今回紹介するクラス構成の実装をじっくり見ることもできます。
また、Heimdallrのソースコードセットに含まれているdesign\heimdallr.judeというファイルは、Heimdallr全体の(巨大な)クラス図が記述されているデータファイルで、永和システムから配布されているJUDE/Communityというフリーソフトで見ることができます。
実装の方もクラス図の方も(残念ながら)それほど素晴らしいものではありませんが、デザインパターンがどのように使われ、どのように実装され、そしてそれがどのように働いているのか、具体的な事が全て分かります。
こうして具体例を紹介することで、皆様の今後のソフトウェア設計の参考になったり、デザインパターンへの理解が深まったりするんじゃないかなーーーと少し期待しています。
前置きが長くなってしまったので今回はこれでおしまいです。クラス構成の紹介は次回から行います。
投稿者 MASATO : 2004年11月23日 01:25 | トラックバッククラス図ですか~
Delphiでプログラムぴこぴこいろいろと組んでますが一回も書いたこと無かったです…
ソース公開とかを今後考えたときには参考にしてみますね。