HeimdallrやSBookでは、アプリケーションが使用する設定ファイルを、「マイドキュメント\SutoSoft\アプリケーション名」に記録しています。
このような場所に記録している理由は一応あります。
以前、アプリケーションの設定ファイルをどこに記録しようと考えたとき、以下の候補を考えました。
最初に、複数ユーザが一台のPCを使う場合などを考えてみました。
「アプリケーションをインストールしたフォルダ」に設定ファイルを置くと、
複数ユーザが一つのアプリケーションを使用しようとしたときに混乱が発生するでしょう。
そもそもアプリケーションをインストールしたフォルダに書き込みを行うことができないユーザがいることも考えられるので、ここに置くことはできません。
次に、設定ファイルのバックアップを取りやすいかどうか考えてみました。
「レジストリ」に置くと、バックアップをするためにはregeditを起動して色々と作業を行う必要があって面倒です。それにどこをバックアップすれば良いのか分かり難いですね。
最後に候補に残ったのが、「マイドキュメント フォルダ」と「アプリケーションデータ フォルダ」です。どちらもファイルという形で記録しますので、バックアップは単にExplorerでコピーするだけです。この二つのフォルダの大きな違いは、ユーザから見えるか見えないか、という点です。
ユーザが見える場所においておけば、バックアップを取ってくれるだろうと期待して、私は「マイドキュメント フォルダ」に置くことにしました。
ついでに、アプリケーション初回起動時に、設定ファイル保存先をユーザに提示することによって、ユーザに設定ファイルがどこに保存されているのか意識してもらうようにしました。
これが「マイドキュメント フォルダ」に設定ファイルを記録している理由です。
つまりは(できれば定期的に)設定ファイルのバックアップを取って欲しいのです。
設定ファイルさえ残っていれば、OSを再インストールする破目になっても容易に復活できます。