MASATOの開発日記


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2004/02/28

技術者は、熟練すれば熟練するほど「技術用語」を使わずに技術を説明できるようになっていきます。 技術の本質をきっちりと捕らえれば、日常的な用語だけでかなりの技術を説明できるものです。 優れた技術者の書いた文書は、実に分かりやすいものです。 私はまだまだそこまでのレベルに達していません。 精進しなければなりませんねー。この開発日記も訓練の一環です。 いつかは「君も技術者ならば、技術用語を使わずに説明してみたまえ」なんてえらそうに言えるようになりたいですね。

MSXMLのバンドル状況

使用ライブラリMSXML

MSXMLというMicrosoft製のライブラリがあるのですが、これがいまどんなソフトにバンドルされているのか、という話です。

MSXMLとは、XMLファイルの構文解析を行ってくれるライブラリです。これをXML Parserと呼びます。 構文解析というのは、例えばXMLファイルから<p>と</p>で囲まれた部分を取り出す、というような作業で、XMLのような様々な規則を持った言語の 構文解析を厳密に行なうのはとてーーも大変なので、XMLファイルを扱うアプリケーションではこのような既存のXML Parserを使います。

XML Parserは、一般的にはDOMと呼ばれるアプリケーションインターフェースを備えていまして、アプリケーションはこのDOMを呼び出してXMLファイルの情報を 取得することができます。Microsoftは、MicrosoftらしくDOMを多少独自拡張していまして、この独自拡張部分が結構使いやすくて便利なライブラリです。 私はWindows環境で動作するXML ParserではMSXMLがもっとも便利だと思っています。

MSXMLがどんなに便利か、という話は置いておきまして、本題であるMSXMLがどんなソフトにバンドルされているか、という話に進みます。 実は、Microsoftは、MSXMLの再配布を無料で許していますので、さまざまーーーなアプリケーションにバンドルされています。 なのでMSXMLがバンドルされているアプリケーションを全部列挙するのは不可能です。Microsoftでさえ把握していないでしょう。 よって、ここはInternet Explorerに絞り、どのバージョンのInternet ExplorerにどのバージョンのMSXMLがバンドルされているのかを列挙していきます。

情報源は以下の3つのサイトです。

以上のサイトの情報をまとめると、次のような結果が得られます。 MSXMLのバージョン2.x、3.xはそれぞれ共存できるので、分けてバージョンを書いています。

Internet Explorer MSXML 2.x MSXML 3.x
Internet Explorer 5.0 2.0 none
Internet Explorer 5.01 2.5 none
Internet Explorer 5.5 2.5 SP1 none
Internet Explorer 6.0 2.5 SP1 3.0
Internet Explorer 6.0 SP1 2.5 SP1 3.0 SP3
Windows XP SP1(参考) 2.6 3.0 SP3

ここから分かることは次の通りです。一応最初に言っておきますが、実際に確認していない情報も多いのであまり信用しないで下さい。

一応補足しておきますと、以上の情報はInternet Explorerにバンドルされているバージョンについての話で、 MSXMLは単体でMicrosoftのサイトからダウンロードできますので、最新版をダウンロードしてインストールすることにより セキュリティバグは修正できますし、最新のMSXMLを使うことが可能です。

MSXML 4.0というものもありますが、これは最新版のInternet Explorerにもバンドルされていませんので、 どうしても使いたい場合はMicrosoftのサイトからダウンロードしましょう。

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