2007年10月14日

手持ちマクロ撮影

ずっと前にテレコンバーターTC-17EIIを買ったのですが、 画質とフォーカス速度にあまり満足できなかったので、どうしても近寄れない虫を撮るときだけに使っていました。 つまり射程距離を延長するため使っていたのですが、このテレコンのもう一つの使い方も試してみようと思いったってちょっと試してみました。
このテレコンは、最短撮影距離が変わらないので、最大撮影倍率を上げられるのです。 私が使っているレンズの最大撮影倍率が1倍なので、このテレコンにより1.7倍撮影ができるということです。

被写界深度はとても浅くなりますが、そこはたくさん絞ってカバーします。 たくさん絞ると暗くなってシャッタースピードが落ちますが、そこはスピードライトSB-800の光量でカバーし、 手持ち撮影できる位のシャッタースピードで撮りました。

ワーキングディスタンスは15cmでした。 警戒中の虫はまず撮れませんが、寝ぼけている虫であれば問題ない距離です。

マクロ写真サンプル

トンボ科 アキアカネ
トンボ科 アキアカネ posted by (C)MASATO
トンボってふさふさなものなんですね。

等倍表示すると複眼もちゃんと見えます。
トンボ科 アキアカネ
トンボ科 アキアカネ posted by (C)MASATO
これは凄い世界に来てしまったかも・・・。

セセリチョウ科 イチモンジセセリ
セセリチョウ科 イチモンジセセリ posted by (C)MASATO
顔の所々に青い毛が生えているようです。特に目の手前にたくさんあります。 こんなことまで分かってしまいます。

カマキリ科 ハラビロカマキリ
カマキリ科 ハラビロカマキリ posted by (C)MASATO
肉食昆虫であるだけに迫力満点。 複雑な口の構造が見て取れます。イチモンジセセリのシンプルな口とは大違いです。

カメムシ科 クサギカメムシ
カメムシ科 クサギカメムシ posted by (C)MASATO
カメムシの肌はデコボコでした。デコボコの方が頑丈なんでしょうか。

機器設定

使ったな機材

機器設定は、試行錯誤した結果、以下の設定に落ち着いています。

  • レンズにはテレコンを装着し、マニュアルフォーカスにして、撮影倍率を等倍にセットします。フードは外しておきます。
  • カメラのモードは絞り優先オートにし、F40~57位に絞ります。
    フラッシュ調光補正は0.0、露出は0.0を基本として撮りつつ調整します。
  • スピードライトのモードはTTLで、フラッシュヘッドを下方向7°にセットします。
フォーカスはカメラを前後に動かして調整します。 とてもたくさん絞っていますが、それでも被写界深度は浅いので、ピント合わせは大変です。たくさん失敗しました。

SB-800ではなく、内蔵フラッシュでもそこそこ行けます。 ただし、光量が足りないため、ISO感度が2倍~4倍になり多少ノイジーになります。

感想

正直、手持ちマクロ撮影でここまでのものが撮れるとは思いませんでした。感動しました。 虫はでこぼこで毛だらけだというのが良く分かりました。
身近な虫でも意外な写真が撮れますので、どこでも楽しめそうです。

投稿者 MASATO : 2007年10月14日 23:00 | トラックバック
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