一眼レフで昆虫を撮るときは、被写体との距離が重要なようです。
近づけば近づくほど精細な写真になりますが、被写界深度が浅くなってしまうのでピントの合う範囲が狭くなります。
近づいて撮るか、ちょっと離れて撮ってトリミングするかというのはとても難しいお話になります。
ということを説明するための写真が撮れたのでご紹介~
左が近くから撮った写真で、右がそれよりもちょっとだけ(十数センチ)離れて撮った写真です。
顔の部分を切り出してみました。
左の方が良く撮れていると思います。目の間の皺が良く見えます。
脚の部分を切り出してみました。
今度は逆に、右の方が良く撮れていると思います。左の方はボケてしまっていますね。
どちらが良いかというのは好みの話にもなるので難しい話ですが、
私は右が良いと思います。
というのも、ハンミョウは、顔の皺よりも脚の毛の方が美しいと思うからです。
つまり右の写真の方がチャーミングポイントをしっかりと捉えているのです。
顔の模様が美しい虫を撮るときは、別の判定を下すかもしれませんが、ハンミョウに限って言えば右です。
一般的な話をすれば、昆虫の奇麗な場所を奇麗に撮りましょう、ということになります。
どこが奇麗なのかは昆虫によって違います。どこが奇麗か分かるまでは、いろいろな距離で撮ってみましょう。