テレコンTC-17EⅡを二日ほど使った評価結果です。
レンズはAF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)で、
被写体は虫です。写真は全て手持ちで撮りました。
このテレコンの重さは250g。若干重いですが、そもそもレンズの方が790gと重たかったので、250g位の増加は案外気になりませんでした。
シャッターチャンス捉え率とは、撮りたい虫を見つけてたとき、シャッターを押してそれなりな写真を撮ることができる率です。
テレコンを付けると、焦点距離が伸びるので遠くからでもそれなりな写真を撮れるというプラスの要素がありますが、
オートフォーカスが遅くなるため被写体が逃げるケースがあるというマイナスの要素があります。
虫撮りについては、プラスの要素の方が有効に働き、シャッターチャンス捉え率は上がりました。
虫ってこちらが動かなければ結構逃げないものなので、フォーカスを合わせるのが遅くても、遠くから取れたほうが便利でした。
画質は結構不満です。
例えばこのオオシオカラトンボですが、
拡大して見てみます。
テレコンなし
テレコンあり
テレコンありの方が、精細感に欠けているような気がします。
テレコンを光が通過したときに乱れたのか、焦点距離が伸びたからテブレが目立つようになったのか、こうなってしまう理由は分かりません。
分かりませんが、遠くから今まで通りの画質で取れるわけではないようです。
テレコンを使って1000枚ほど撮りましたが、「一眼レフの解像力」で紹介したような精細感溢れる写真も撮れませんでした。 私の腕が悪いかどうかはさておき、今までたまに撮れていたものが撮れなくなった訳です。
結論としては、テレコンを常時つけっ放しにするのはやめることにしました。つまり、レギュラー落ちです。残念な結果です。
一応持ち歩くだけは持ち歩いてチャンスがあったら使ってみることにはしますが。
理由は画質です。シャッターチャンス捉え率が上がった満足度を画質低下の不満度が上回った、ということです。